私は4年間で5年分の仕事
所沢市長選挙が終わった。結果は、再選をめざした現職のつれあいが新人の前県議に僅差で敗れた。得票は、藤本正人38,655、当麻よし子37,029、並木正芳18,967で、投票率は34.68%であった。
この1週間は、選挙事務所の残務整理にあたった。当選と落選とは大違いである。落選は初めてではないが、わが家の選挙は14回目(11勝3敗)を終えたことになる。多くの仲間に支えられたが、結果は約1600票差の大接戦であった。
今回の市長選挙は、現職市長、前県議、元衆議院議員と知名度がある人たちであった。相手はどんな戦いをするか、わが陣営はつねに緊張感をもって選挙の準備をすすめた。
告示前日の10月15日、「こんなFAXが家に届いているが、知っていますか」と選対関係者などからのあいつぐ電話。それをみると「市長の政治とカネ~こんな市長でいいのですか?」という発信元不明の怪文書である。つれあいに身の覚えがないひどい誹謗中傷の文言になっている。
ご近所の家にも同様なFAXが届いている。相当広範囲に怪文書がFAXで送られていることが判明した。聞くと、短時間で大量のFAXが送れるシステムがあるという。
怪文書などが横行したのは、かつての市長選挙にもあった。20数年前のことである。誹謗中傷とデマで現職が落選した。
日本には、「勝てば官軍負ければ賊軍」ということわざがある。勝利を収めた者が正義だという。このことわざは、戊辰戦争以降につかわれた。全力をあげても、負ければすべてがご破算になってしまう。
今回の市長選挙の反省はこれからだ。つれあいの市長任期はきょうで終わる。「私は4年間で5年分の仕事をした」という。「つぎの4年間で6年分の仕事をしたい」と語っていたが、それも夢に終わった。つれあいの当麻よし子を支えた多くの皆様に心から感謝を申し上げたい。