外国人の土地取得どうみる?
梅雨時の庭のアジサイの花が、淡い緑から紫色に変化をしている。今年の新たな楽しみは花ハスの成長をみることだ。残念ながら、つれあいの当麻よし子市長は多忙なため、その変化をみるゆとりがない。
いま、ハスの葉がいくつも開いている。この葉っぱは、水をはじく性質をもっているが、花がいつごろ咲くのか、それとも咲かないのか興味がある。
ハスは丸型の容器で育てている。そのなかにメダカ6匹を飼育し、日に2~3回えさをやり、まるで子どもみたいにメダカの生態を観察している。
日本は自然に恵まれている。国土の約7割は森林面積で占められている。あとの3割の狭い土地に1億2800万人が住んでいることになる。日本は先進国のなかではフィンランドにつぐ森林大国だという。
わが家に「森林所有の届出制を創設ー森林法の一部改正成立」というチラシが送られてきた。2010年10月15日、参議院予算委員会で、「外国人の土地取得」を質問した行田邦子議員(民主党)からだ。
このとき、たまたまぼくは国会中継をみていた。「これぞ参議院議員らしい質問だ」といまでも記憶している。それだけ印象に残った質問であった。
この質問をした行田(こうだ)議員の「国政報告会」が、6月19日、中央公民館でひらかれた。東日本大震災の具体的なとりくみ・課題を紹介した後、4月15日、全会一致で成立した森林法一部改正のお話になった。
「日本の法制度では、外国人・外国人投資による土地取得は、所管の省庁がなく把握できていなんですね」「東シナ海の尖閣諸島は、五つの島のうち四つが埼玉県の人が所有する私有地です。国境離島、防衛施設の隣接地はだいじょうぶか、という問題もでてきます」
「安全保障上配慮が必要な土地、地域については事前の許可制とか事後介入とかなんらかの規制を検討する必要があるのではないか」というのが彼女の問題意識だ。
その後、民主党内に「外国人による土地取得に関するプロジェックトチーム」ができて、さまざまな観点からこの問題にとりくんでいるという。その成果のひとつが、森林法の一部改正で、森林を所有した者に対する届出制の導入、森林所有者の情報を行政内部で共有できるなどになった。
いったい外国人にどのくらいの森林が取得されているのだろうか。林野庁と国土交通省の調査によると、2006年~2010年の4年間で、35件、603ヘクタールが確認された。北海道庁も把握をはじめている。いままで外国人の土地取得は役所内部で共有できず、行政の責任所在があいまいになっている、という。
日本には1925年(大正14年)に制定した「外国人土地法」がある。だが政令もなく機能していない。また国際約束(WTOなど)では、土地取得は外国人であるか否かで規制はしない「内外無差別」の方針をかかげている。
土地の私権はさまざまな問題をかかえている。いま震災対応でプロジェックトチームの活動は中断されているというが、行田議員は、「わが国には国土利用計画はあるが、重要な国土を守るための国土戦略の視点が欠けているのではないか」と語った。
外国人に土地取得されていることをどう考えるか? という質問が、国会を動かして、森林法の一部改正にこぎつけている。震災対応どころか、国会は政争に明け暮れているとの感が強いが、まじめな参議院議員らしい所沢での国政報告会であった。
当麻よし子のHPに動画(YouTube)「第5次所沢市総合計画のご案内」を追加しました。新緑の狭山丘陵・トトロの森で撮影しました。ぜひクリックしてごらんください。
当麻よし子の「マニフェスト通信簿」が更新されました。