あの雑草のような花は?
台風2号が九州から関東に近づいている。5月にしては早い台風接近。さらに関東地方はすでに梅雨入り。これは観測史上2番目に早い梅雨入りという。
きょうは「所沢市の環境美化デー」。ご近所がそろって、ほうきなどをもって公道のごみをきれいにする。だがこの大雨では中止。主夫のぼくにとって天気予報は気になる。乾かない洗濯物をかかえているからだ。
つれあいの当麻よし子市長は、朝から市長杯争奪卓球大会などにでかけている。雨の日曜日、わが家の庭をみると「やまぼうし」の花がさいている。いままで咲いたことがなかった。みると白い十字型の花を咲かせている。赤い実がなり食べられるという。
庭には、食べられない実もある。春に真っ赤に咲いたハナモモの木に、いま直径3cmぐらいのモモの実が何百とたわわになっている。残念ながらかたくて食べられない。そのうち自然と実が落ちてしまう。
庭のすみに、高さ60~70cmの茎に、毎年5~8月に紫色に咲く花がある。花が終わる秋には、雑草のように刈りとってしまう。あの花の名前はなんだろうか。ぼくは植物や花の名前に弱い。あたりまえのように毎年たくましく咲く花にあまり関心がなかった。
朝咲き、午後になるとしぼんでしまう。花をきりとってよく観察してみた。紫色の3枚の花弁。その下には十数個のつぼみがついている。さてこの花の名前はと、インターネットで調べてみた。ついに「むらさきつゆくさ」とわかった。
この花の命はわずか1日。朝咲いて午後にはしぼんでしまう。「1度咲いた花は2度咲くことはない」という。遠くから見ると、いつも同じ花が朝咲いていると思っていたが、花弁の下にはつぼみがついている。このつぼみが毎日のように咲いている。同じはなびらではないとわかった。
あわただしい日常生活のなかで、あの木の名前は、あの花は、あの鳴き声の小鳥は? と問われても、「さぁ、わからない」で終わってしまう。もっと自然を観察する時間があってもいいのかな、と思う。
この「自然」で思い出すことがある。18世紀、フランスの貴族社会の教育を批判したジャン・ジャック・ルソーの「エミール」という本がある。そのなかに「自然を見よ。・・・自然はたえず子どもをきたえる」ということばがある。
若いころ読んだ本なので内容は忘れてしまったが、もっともっと自然を知るべきだ、という印象がぼくの脳裏に妙にのこっている。
当麻よし子のHPに動画(YouTube)「第5次所沢市総合計画のご案内」を追加しました。新緑の狭山丘陵・トトロの森で撮影しました。ぜひクリックしてごらんください。