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2010年2月 9日 (火)

地域報道のあり方はどうか

 今朝、つれあいの当麻よし子市長は、茨城県日立市とつくば市へ一泊二日の視察にでかけた。市長が他県にでかけるのは、議員とちがって非常にすくない。前市長も同じだったが、毎日のハードスケジュールで日程のやりくりがむずかしいのだろう。

 ぼくも議員時代、各地を視察したことがある。ホテルでその土地の地方紙を読む機会がある。朝毎読日経などの中央紙とくらべ独自の地域情報がたくさんある。北海道新聞、河北新報、新潟日報、中日新聞、日本海新聞、沖縄タイムスなど中央紙にくらべ実にシェアが高い。だが、首都圏の地方紙は発行部数が低いのが特徴といえる。

 さて、前回の「メディアと地域情報」のパネルディスカションにもどろう。パネリストは、NHK記者の小野寺さん、元埼玉新聞の原田さん、読者代表の本間さん、コーディネーターは藤田先生の4人。以下、後半のディスカションの要旨。

 小野寺さん「私の担当地域はひろい。所沢の報道を特出するわけにはいかない。だけど、地域の人はもっと報道してほしいという。そのギャップをどううめていくか。私はニュース記者なので、ニュースになる素材があればいい。それではどこにその素材があるのか。行政や警察、公民館などまんべんなくまわる努力をしているがなかなかむずかしい」

 原田さん「昨年から埼玉新聞は、市民記者制度をとりいれている。いまは10人ぐらいだが、将来100人にしたいと編集局長はいっている。市民からはおもしろいネタがあがってくるそうです。

 たとえば、県南のマンションのひなまつりの記事。われわれからすれば、マンションのひなまつりは、ニュースでもなんでもない。だが、市民の立場からは、独居老人が多い。それをとおしてコミュニティのあり方を期待している。メディアは従来のパターンではない視点が必要ではないか」

 本間さん「昨年2月、所沢市議会は議会基本条例を可決した。私も熱心に傍聴していた。ところが、その後制定された鶴ヶ島の議会基本条例が朝日新聞に大きくのった。どうも行政や議会の発信力が弱いのではないか」

 小野寺さん「その条例が画期的なものであればですが・・・。私も条例に限らず、役所をふくめて、そういうニュースをだしたいと思う。NHKの場合、事故・事件以外は、提案制になっている。今度こういう条例がある。何日の何時ごろまでにと。それをニュースデスクが採用かどうかきめる。関東地方で200人ぐらいの記者がいる。なにをだすか、ダブルときもある」

 原田さん「各紙とも同じような記事を書いている。記者は翌日の各紙をみて安心してしまう。競うのではなく同じレベルにとどまってしまう。だけど、事件の背景をほりさげて書くことも必要ではないか。

 たとえば、埼玉新聞では、熊谷のホームレス暴行死事件を55回連載して、あらゆる角度からほりさげて取材した記者がいた。記者の目も時代にあわせて変えていかなければいけない。それをどこまで自覚するかではないか」

 小野寺さん「私の記事を書く原点は、市民の基本的な人権を大切に守っていきたい、こんな気持ちをもちながら毎日取材をしている。市民生活がよくなるように、また不正の問題がないか、あればニュースにしようと手ぐすねひいて待っている(笑い)」

 藤田先生のコーディネートで「メディアと地域情報」のディスカションはつづいた。まだまだ議論はあったが、ぼくの印象に残ったことをメモにした。みなさんのまちの地域情報はどう報道されているだろうか?

 ちなみにわが所沢市には、身近な地元密着の日刊紙、「日刊新民報」と「家庭新聞」の二紙がある。どちらも有料で半世紀以上の歴史がある。これは全国的にもめずらしいのではないだろうか。

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コメント

市内でインターネット関連の事業を営んでいるものです
http://www.jimonet.co.jp/

記事にあった、新民報さんのホームページを弊社でリニューアルさせていただきました
実はもう一つの家庭新聞さんのHPもうちでやっています

…ということでわたしのブログで記事を引用させてもらいました
http://www.jimonet.co.jp/ceoblog/?p=1804

新民報さんのホームページはツイッターという新しいサービスにも対応しています。ぜひごらんになってください!


投稿: 平山毅 | 2010年3月 8日 (月) 03時12分

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