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2009年7月

2009年7月19日 (日)

所沢夏の風物詩に行灯廊火

 「ワッショイ、ワッショイ」と子どもたちが小さなみこしを担ぐ。地域の広場にやぐらがくまれ、太鼓にあわせて踊りの輪がひろがる。やきそば、焼き鳥のにおいが漂う。市内各地で盆踊り大会の季節がやってきた。今年も、つれあいは各地の盆踊り大会に招待されている。

 昨夜、以前から「まちぞう」のおもしろい企画があると聞いて、所沢駅西口ワルツ前にでかけた。イベントは「野老澤行灯廊火(ところざわあんどんろんか)」。主催は中心市街地の活性化をめざす「野老澤町造商店(まちぞう」。

 会場は人だかり。のぞきこむと、火きり棒を使い、その摩擦熱を利用して、火おこしをしている。マッチやライターなら簡単だが、オープニングイベントは、なんとまぁ、こったやり方だ。これに協力しているのが所沢市観光大使であるJULEPS埼玉プロンコスのメンバー。まわりはカメラをかまえた若い女性たちでいっぱいだ。

 この「火」は、あんどんに入れられて、点灯式がある銀座中央広場に運ばれていく。ゆかた姿の女性たち、妖怪のような衣装、はでな衣装の男性グループ、その後にぞろぞろと多くの市民がプロペ通り、ファルマン通りをへて、メイン会場の点火式の広場にむかった。

 高層マンション脇にある細長い広場には、地口行灯(じくちあんどん)が約100個並べられている。ここにもたくさんの市民があつまった。暗くなった午後7時、当麻よし子市長が「行灯」に火をつけるセレモニーがはじまった。

 当麻市長は、「このイベントは楽しい所沢の夏の風物詩をめざして、まちぞうのボランティアなどが手作りで準備をしてきたと聞いています。私は所沢市は古いものと新しいものがまじりあっている、おもしろいまちだと思っています。プロスポーツの埼玉プロンコス、若いミュージシャンのJULEPS、そして古い祭りや伝統芸能が共存しています。これが所沢の魅力ではないか」とあいさつした。

 灯りがともされた行灯に達筆な文字と絵が描かれている。「ぼたんにかなづち」「おおぎも十八山茶もにはな」「箱根八里は熊でも越すが」「ほうづきさまいくつ」「はらよりだんご」などいろいろ書かれている。これが地口(じぐち)だという。いったい、なんのこと?

 まちぞうスタッフのMさんがマイクをにぎった。「この絵をみていただくとおわかりのように、江戸時代から地口という遊びがあって、ことばをもじって遊んだものです。祭りの日に参道などにならべて、なぞを解いていく、そんなイキな遊びです」。

 会場に「一分でわかる地口行灯講座」のパネルがある。地口行灯とは、「地口とそれにあわせたこっけいな絵を和紙に描いて、箱行灯に仕立てたもの」。その地口とは、だじゃれやことば遊びのこと。たとえば、「腹より団子」→「花より団子」。う~ん、わかってきたが・・・。

 2月に行なわれる近所の稲荷社の初午(はつうま)は、「家内安全」「交通安全」の文字が書かれた行灯が多い。地口行灯ははじめてだ。

 もう少しみてみよう。「ぼたんにかなづち」→「牡丹に唐獅子」。「包丁ときまさ」→「北条時政」。「煮たものふうふ」→「似たもの夫婦」など、歴史上の人名、成句をもじったものなど、描かれた絵をみて、なぞを解いていく楽しみもある。Mさんがいう「イキな遊び」かもしれない。

 熱気ムンムンだった初めての「行灯廊火」のイベント。時間がたつにつれ、人影も少なくなり、行灯が暗闇に灯されている。イベントが行なわれた中央広場は、銀座商店街通り脇にある。幻想的な灯りにいつまでもみとれたい気分になる。来年度もぜひ「行灯廊火」に期待したい。

 

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2009年7月14日 (火)

初めての暑い8月総選挙へ

 やっと解散・総選挙の日程がきまった。昨日、麻生首相は7月21日解散、8月18日公示、30日投開票を実施すると表明した。

 昨年秋から解散は近いといわれてきた。だが、秋風が過ぎ、冬になり、季節は春になっても「政局が大事」と月日は流れた。

 7月12日の東京都議選では、「民主圧勝、第1党」「自公、過半数割れ」の結果になった。麻生首相は「国政と地方選挙は別」といったが、今年にはいってから名古屋市、さいたま市、千葉市などの首長選挙で、民主党系が当選した。マスコミは「麻生さんでは総選挙は戦えない」と自民党内のうごきを連日とりあげてきた。

 「衆議院解散を早くすべきだ」といっても、解散権は首相の専権事項。だが、党内外から追いつめられた首相は、ついに「解散予告」した。戦後、総選挙は21回あったが、暑い8月の総選挙ははじめてだ。2005年9月の郵政選挙から4年。いよいよ政権交代が現実味をおびた総選挙もまじかになった。

 つれあいの当麻よし子市長も衆議院選挙に出馬した経験がある。小選挙区制度がはじめて執行された1996年10月の総選挙。旧民主党が結党されてまもなくの時期だった。わが家でも衆議院選挙の経験があるだけに、選挙にむけての候補者のご苦労がよくわかる。

 ちなみに過去、わが夫婦で13回の各級の選挙戦を経験した。結果は11勝2敗であった。これは全国的にもめずらしい事例かもしれない。つれあいは9回、ぼくは4回の選挙を経験した。ぼくは2007年4月、所沢市議会議員4期目に当選したが、任期途中で議員辞職し、いまつれあいの雑用係をしている。

 そんな経験があってか、所沢市民大学修了生のサークル「傍聴席」から「所沢の政治状況について」の講演依頼があり、昨日の午後、中央公民館でお話をした。「傍聴席」のみなさんは、市民の目線で行政、議会をウオッチングしている。本会議や議会運営委員会、常任委員会の傍聴、さらに資料集めなど大変熱心だ。ブログ「傍聴席」の役割もおおきい。

 ぼくは簡単なレジメを用意したが、くるくる変わる政局の話ではなく、地方政府(地方自治)の基本的なあり方についてふれた。

 その柱は「最近の地方選挙の結果について」「今年はベルリンの壁崩壊から20年」「二元代表制→強い首長権限・弱い議員」「政治家(議員)の活動・心理」「身近な市政は市民生活に直結だが・・」。まあ、議員経験者としての具体例もいれた話をした。

 暑い夏の日本列島は、8月30日投票の総選挙にむけて動きだしている。気になるのは民意を反映する投票率。直近の都議選は54.50%、前回より10ポイント以上あがっている。

 首都近郊の所沢市の場合、投票率が一番高いのは総選挙。前回は65.78%。つぎが参議院選挙。以下、市議会議員選挙、県会議員選挙、市長選挙、知事選挙の順番で投票率が低下している。

 マスコミが大きく報道する総選挙。それにくらべて地方選挙の扱いは少ない。市民は、もっと身近な地方選挙に関心をもっていただきたいと思う。なぜ低くなってしまうのか、有権者だけでなく、候補者のその後の努力、広報もいっそう必要ではないか。

 さらに、どんな選挙でも若者の投票率が低い。たとえば、2007年4月の市議選の投票率は45.04%。年代別では25-29歳は23.14%、それが60-69歳は65.38%と高い。なぜそうなってしまうのか、こんなこともぜひ考えていただきたいと問題提起をした。

 各級選挙の投票率、みなさんのまちではどんな傾向があるのだろうか。また大きな争点があるとき、ないときではどうであろうか。

 

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2009年7月 5日 (日)

台北101と台湾新幹線

 今日もつれあいの当麻よし子市長は、所沢市防犯協会並木支部の市長講話などにでかけた。梅雨のあいまの洗濯、草むしり、芝刈りと市長の雑用係は家事も忙しい。

 たまには息抜きの旅行がしたい。今年はじめ、つれあいに「2週間ばかり旅行したい」というと、「それは困ります」との返事。市長職は、土・日も関係なく、公務日程がぎっしり入っている。友人・知人から「市長さんの体はだいじょうぶですか?」と心配されるほどだ。ありがたいことに、彼女はいたって元気。

 実は、ぼくはひそかに西アフリカのニジェール河の旅を計画していた。1960年代からぼくはアフリカに関心をもっていた。だが、まだ西アフリカにいったことがない。いつか若い頃からの夢を実現したいと思っていたが、つれあいの日程をみるとあきらめざるをえない。3~4日ぐらいだと日常の生活に支障がないだろう。

 というわけで、近くの台湾に先日でかけた。小旅行なのであれもこれもとはいかない。まずは故宮博物院。北京の紫禁城にあった歴代皇帝のコレクションが、蒋介石ひきいる国民党によって移されたものが展示されている。短時間で、とても歴史的な価値ある文物をゆっくりと見学はできなかった。

 数年前、台湾に超高層ビルが建設されたと聞いてはいた。高さ508m、地上101階、地下5階の「台北101」。89階の展望台までは5階のエレベーターで昇る。ものすごい速さだが、ゆれも耳鳴りもしない。所要時間はわずか37秒。91階にも屋外展望台がある。夜の見学だったが、台北市街の明かりが小さくみえる。

 所沢市内にも30階建ての高層マンションはいくつもある。だが高さは100m以内だ。日本では超高層ビルではないが、いま墨田区に建設中の東京スカイツリーは高さ610m、2011年12月に完成するという。数年前、埼玉県も電波塔の誘致合戦をしたが負けてしまったという経緯もある。

 人はどこまで超高層ビルを建てるのであろうか。中東のサウジアラビアでは1600m、ドバイでは1400mというニュースをみたことがある。世界同時不況で、完成は未定、凍結中もある。1000mの高さは雲の上で、人間にどんな心理的影響をあたえるのだろうか。いずれにしても世界は超高層ビルの建設ラッシュ。超高層ビルにどんなメリット、デメリットがあるのか、ぼくにはわからない。

 台湾新幹線(台湾高速鉄路)は、台北から高雄(左榮)までの345kmを最高速度300km/hで走る。こちらは高さではなくスピードだ。従来4時間かかっていたのが最速で96分。各駅停車だと2時間。2年前に開業した台湾高速鉄路は、日本の新幹線車両技術を輸出した初めての事例だという。

 乗ってみると日本の新幹線と似ている。台北から高雄までの料金は片道NT$1200(約3800円)。座席数は日本と同じ。ゆれもない。短時間なのに車内販売の売り子もやってくる。日本とちがって台湾高鉄の駅は市街地から離れている。したがって駅前の区画整理はあるが、街のにぎやかさはみられない。車窓の風景も、日本と大きな差がない。

 日本の東海道新幹線が開業したのは東京オリンピックの年。あれから45年、いろいろな型の新幹線車両が全国を走るようになった。いまやアメリカに新幹線の売り込みをするほどの技術をもっている。だが、フランスのTGVや欧州勢も各国の高速鉄道へのセールスをしている。日本は、アメリカで成功するだろうか。

 台湾は九州ぐらいの面積。日本の10分の1位の面積に南北に走る新幹線。新幹線が走っている駅周辺が今後どんな発展をするかも興味深い。台北や高雄の街中を走るバイクも、ベトナムほどではないが、実に多い。若いエネルギーに満ちあふれている。

  時間があれば、もっとのんびりしたい、そんな台湾の3泊4日の息抜き小旅行であった。

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