定額給付金の実施状況は?
今朝もつれあいの当麻よし子市長は、新所沢東公民館での「あったかタウンミーティング」(今回のテーマは子育て支援)などにでかけた。
さて、麻生首相は、7月の都議選にむけての応援演説で、正しくは定額給付金というべきところ、なにをかんちがいしたのか、「みんなに伝わったのは、雇用調整助成金。忘れてないだろうね? これ評判が悪かった。最初はボロカスいわれましたよ」と発言。いいまちがえるほど、定額給付金についての彼の認識はこの程度かもしれない。
2兆円というバラマキとしか思えない定額給付金。全国すべての市町村が給付金支払いのため膨大な事務量を担っている。ぼくも5月中旬、給付金の口座振込み申請をした。だが、まだ口座に振り込まれていない。いつごろになるのだろうか?
「うちには定額給付金の決定通知のハガキがきましたよ」とは、いつもいく定食屋のおやじさん。「いつごろ申請したんですか?」「5月上旬です。まだ通帳を確認していませんけど」。つれあいにも「給付金は振り込まれていますか?」と聞かれた。こうなると定額給付金の作業がどうなっているか気になる。
6月26日、所沢市役所の定額給付金室にどんな現状なのかお話をうかがった。市役所1階ホールに入ると「臨時受付窓口」が目につく。だがいまは訪れる人も少ない。ここは6月末には閉じるという。2階には「通常の相談・受付」の部屋もある。
所沢市の給付金対象世帯は約14万5千。申請受付件数は121,622通(83.5%・6月25日現在)になっている。そのうち市役所の窓口申請は5,587通(3.8%)。ほとんどの市民が郵送で申請している。
気になる給付状況は、口座振込み25,833件(21.2%)、そのうち現金給付分は65件という。現金給付は当初予想していたよりはるかに低い。まだ振込みできていない申請分は、7月29日で完了とのこと。
「給付が他の市町村より遅すぎませんか?」「他の自治体のように準備のために流用せず、議会の補正予算議決後に開始しました。さらに完全かつ確実な手続きをおこなうために振込みまで1ヶ月半の期間をいただいています」。聞くと、ある自治体は急ぎすぎてデータの不備などで混乱もおきているという。
「34万余市民全員が対象ですので、なかには困った事例もあるでしょう?」「申請書の封筒のなかに、預金通帳、保険証などを同封している方もいました。もちろん、この場合は申請者あてに返送しています」。数が多いので、いろいろな事例があるという。
なお、所沢市は「定額給付金および子育て応援特別支給対象者」のうち、配偶者などの暴力(ドメスティック・バイオレンス=DV)から逃れている人に対して、「スマイル応援手当」(定額給付金相当額)を市の独自事業として実施する。申請期間は7月1日~11月9日。
DV被害により住民票を異動できない被害者およびその子ども等が対象だ。なかには住所が他市でも居所が所沢市というDV被害者もいる。市によると対象者は約40世帯、約100人を予定しているという。
定額給付金の事業は、法的には市町村に裁量権がある「自治事務」になっているが、国できめたのであとは従えと、自治体の裁量の余地はない。まさに国の下請け業務になっている。「国と地方は対等・協力関係」という地方分権の理念はどこにあるのだろうか。
所沢市の給付金総額は53億円を超えている。まちがいは許されない。市町村は、膨大な事務量を正確に処理しなければならない。いったい所沢市の対応体制はどうなっているのだろうか。「市職員のプロジェクトチーム10人+応援職員14人、臨時職員5人、委託職員13人、ほかにコールセンターでの電話対応7人です」。
本来の業務をもちながら、さらに定額給付金の仕事がある。電話の問合せだけでも、すでに約8千件もあったという。現在、申請未提出分は2万数千件もある。それへの対応、かけこみ申請、現金給付などまだまだ仕事が一杯という感じだ。

