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2009年5月

2009年5月25日 (月)

議会改革に期待の所沢市民

 先日の所沢市民大学の「地方自治」グループの「変わり始めた自治体議会」のお話で、廣瀬克哉先生(法政大学教授)は、議会基本条例の制定状況について、「今年3月時点で54、6月定例会で8、もっか検討中が73議会ある」という。

 議会基本条例の制定は検討中もふくめて、全国約1800ある議会の1割にも満たない。わがまちの所沢市議会基本条例は、2009年2月26日に全会一致で可決されている。5月24日、多くの市民が参加して、市議会主催の基本条例制定報告会がひらかれた。

 議会基本条例制定後のはじめての報告会である。以前のブログ「所沢市議会のミニシンポ」(2月8日付)でもふれたが、条例制定にむけて、議員さんは実に精力的に活動をしてきた。その特長は、条例原案を議員自ら作成、策定過程では市民の参加、専門家の活用など、「条例制定過程そのものが議会改革だった」と語るだけの努力がみられた。

 基本条例の前文には、「二元代表制の下、市長等執行機関との健全な緊張関係を保持しながら、立法機能及び監視機能を十分発揮し」とある。また条文には、公聴会・参考人の積極的活用、議会報告会、政策討論会、一問一答、反問権、閉会中の文書質問などが明記されている。

 今回の議会基本条例制定報告会では、条例制定過程、条例の概略、条文の解説もくわしくおこなわれた。どれもすばらしい報告であった。そのとおり実行してほしいと思う。その後、「市民との意見交換」がおこなわれた。

 ぼくは「ミニシンポ」などで概要は把握していたので、この条例に市民がどのような意見をもっているか関心があった。

 「所沢にきて30年。いわゆる所沢都民であった。退職後、所沢を知ろうと勉強している。市議会は市民から遠い存在。市民にわかるようにぜひ立派なパンフレットを作成してほしい」

 「いい条例ができた、仏ができた。これから魂をどういれるかだ。この条例の具体的な実施を検討している議会運営委員会を傍聴しているが、委員のもちかえりが多い。年1回の議会報告会は決まっているようだが、回数が少なすぎる。定例議会は年4回あるのにもっと開催すべきではないか。議員定数問題などは市民にとっても関心がある。政策討論会はぜひオープンにしてほしい」

 「第5条に会派が規定されている。市議会だよりをみると同じ会派で○×がある。どうなっているのか。また第10条に閉会中の文書質問ができるとあるが、質問書は市民に公開されるのか」

 「今回のメインは条例報告でよいが、3月議会の予算審議の報告もあると期待して参加した。議会報告会は1回といわずぜひ年4回お願いしたい。市長は毎月のようにタウンミーティングをひらいている」

 「条例に期待しているが、今後のアクションプランはどうなっているのか。見直し手続きに検討条項があるがどう理解しているのか」「障害者に対して案内書に手話通訳つき、要約筆記つきが書かれていると参加しやすい」

 「この条例ができたときに手をたたいた。ひるがえっていま議会運営委員会で条例の議論をしているが、全会一致でなかなかすすまない。どうなっているのか」等々、10数人の市民が活発に質問・意見をだしている。意見交換会の最後に、「ひな壇にいる議員さんは今後どうすすめていくのか」と会派の決意を問う場面もあった。

 市民と議会。それぞれの言い分はまだまだ沢山あるかもしれない。市民への答弁に個人的な意見もみられたが、議員個人ではなく、議会としてどう議論をして議案を可決・否決したのかなど、そんな議会報告会が今後定期的にひらかれるのを期待している。

 議員さんが汗をながして制定した条例だ。この条例にこめられた議会報告会、一問一答、情報公開などの実現に市民の期待は大きい。ぜひ条例の精神にそって、所沢市議会が二元代表制の一翼をになっていただきたいと思う。

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2009年5月17日 (日)

市民大学の地方自治コース

 昨日、つれあいの当麻よし子市長は、朝から北野お花畑イベント、各種総会などにでかけたが、夕方、見事なバラをかかえて帰宅した。西武ドームでひらかれている「国際バラとガーデニングショウ」でプレゼントされたという。ぼくも先日、国際バラ展にでかけたが、新しいバラの世界をじっくり観賞した。

 さて、第16期所沢市民大学の2年次は4月9日からスタートした。市民大学の会場は、4月から生涯学習の新たな拠点施設としてオープンした「所沢市生涯学習推進センター」。航空公園駅東口から徒歩15分ぐらい。所沢航空交通管制部の近くだ。

 ここは、旧並木小学校の跡地で、「ひとづくり・ものづくり」「産・学・官・民の連携」「ふるさと発見」「交流・情報発信」を目的としている。この敷地内には、早稲田大学大学院(教育臨床コース)もある。院生は教育現場の教職員が対象だ。

 市民大学の1年次は講義中心であったが、2年次は受講生が主体的に学習するグループワークがメインになる。第16期のグループは、「能と源氏物語」「脳の科学」「日本の農業」「所沢市史」「民族音楽」「都市の環境」「地方自治」「地域の自然」の8グループに編成された。ぼくは「地方自治」グループになった。このグループのメンバーは7人+企画委員2人の計9人。

 地方自治というとむずかしいが、あらゆることが身近な市政に直結している。ごみ、道路、高齢者福祉、医療、子どもの教育、下水道、環境、市民税等々、毎日の生活と密接に関係している。所沢は交通の利便性がよいため都内勤務者が多い。朝から晩まで東京で働き、所沢は寝る場所という生活で、地域のことに関心をもたない「所沢都民」もかなりいる。

 「地方自治」グループは、2年次のオリエンテーション後、市内在住の廣瀬克哉先生(法政大学教授)からグループワークのための「導入講義」を3回うけた。

 第一回目は「日本の地方自治のあゆみ」。第二回目は「地方自治と市民」。第三回目は「変わり始めた自治体議会」。テーマでもわかるように、廣瀬先生からは地方自治の歴史、問題点、課題を大局的にうかがった。先生のお話は具体的でわかりやすい。

 少人数の「地方自治」グループだが、「学習記録」担当者がいる。毎回どのような議論をしたか記録をしている。Yさんがその担当だ。Yさんから届いたメールの添付をみてびっくりした。実に詳細に先生のお話がメモされている。ぼくはあまりメモはとらないタイプ。送られてきた講義記録をみて、ばくぜんと聞き流していたぼくの記憶力のあいまいさにがくぜんとしてしまう。

 いずれにしても、自分たちの住んでいる地域をどうよくしていくのか、地方自治に焦点をあて、今後グループワークをしていくことになる。そのために所沢の地方自治の歴史や特徴をつかむ必要がある。所沢市は2010年11月、市制施行60周年を迎える。グループワークのテーマのひとつに、過去の「所沢市総合計画」から所沢の将来と課題を考えていく方法もある。

 具体的には所沢市の人口推移、財政状況の推移、政策課題の変化、まちづくり、行財政改革、コミュニティの変容、情報公開、自治をささえる市民の役割なども考えられる。そして人口30万以上の類似都市の川越市と比較してどうかなどの企画案もある。2年次の具体的なグループワークのテーマは、次回のグループ内の討議をへて決めていくことになる。

 グループワークは共同作業。メンバーは普通の市民だ。日ごろ自分たちのまちをどう思っているのか、どうすればよくなるのだろうか、きたんのない意見を交わして学習をしていくことだ、と思う。今年10月には、各グループの発表会が予定されている。

 2年次はまだはじまったばかりだ。1年次とちがって自らの頭でものごとを考えていく姿勢が要求される。所沢市民大学は生涯学習のひとつだが、かたくなった頭をみんなでワイワイやれば、少しはやわらかくなるにちがいない。

 全国には市民大学という生涯学習の組織はたくさんあると思う。どんな運営で、どんなカリキュラムになっているのだろうか。また2年制の場合はどうなっているのだろうか、具体的な事例を知りたいものだ。

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2009年5月11日 (月)

EUが所高にやってきた

 「27のEU加盟国のうちユーロ通貨は16カ国。残りの11カ国はなぜ使われないのですか。将来は使われていきますか?」「日本はいままで周辺諸国と仲がよくない。なぜEUは仲がよいのですか?」「EUに加盟していない国もあります。将来の見とおしはどうなんでしょうか?」

 「EUは金融危機にたいしてどう対応しているのですか」「パスポートなしであれば過疎や過密はおきないですか?」「お話をきいて、日本もEUに加盟したいのですが、どうしたらよいのですか?!」「ウオレンさんはなぜ外交官になったのですか。どうすれば大使になれますか?」など多くの質問。英語で質問する生徒もいた。アメリカ人の高校留学生だ。

 これらの質問にていねいに答えたのが、駐日英国大使のディビッド・ウオレンさん。5月8日、母校・埼玉県立所沢高等学校で、約千人の生徒にたいして「EUがあなたの学校にやってくる」の特別授業がひらかれた。ぼくもこの講演会をのぞいてみた。

 この講演会は、5月9日のヨーロッパ・デー(EUの創設記念日)にあわせて、EU(欧州連合)加盟国の駐日大使18人をふくむ総勢60人を超える外交官が全国109の高等学校を訪ねて、若者のヨーロッパにたいする好奇心を刺激することを目的に、一昨年からとりくまれたという。

 ウオレン大使は日本語で講演をはじめた。「いまEU加盟国は27カ国。最初は6カ国からスタートしました。面積は日本の11倍、人口は4倍です。EUは各国の多様性のなかの統合です。公用語が23あります。みなさんはどのことばが一番使われていると思いますか? いま英語、フランス語と声がとびましたが、答えはドイツ語です」

 「EUに加盟を希望する国は、人権の尊重、安定した民主主義などが求められます。EUは単一市場で、製品、サービス、資本、人びとも交流することができます。パスポートなしで出入国できる国、共通通貨ユーロを使用している国は16カ国あります」

 さらに、EUの欧州議会、欧州委員会などの機能についても具体的に紹介。「EUの外交政策は、国家をこえた政治をめざしています。日本とEUの関係は、共通の価値、貿易、多くの分野での協力・交流が盛んです」とEUの存在をアピール。講師は、イギリス大使だが、自国のPRではなく、EUの存在アピールに徹していた。 

 この講演を聞いた生徒の反応が冒頭に紹介したさまざまな質問。なかなか興味ある質問だ。「EUが身近に感じられました」とは生徒の感想。

 それにしてもEU(European Union)の加盟国は急速に増えてきた。とくに2004年は10カ国が加盟。最近ではブルガリア、ルーマニアも加盟している。さらにいまトルコ、クロアチアも加盟交渉している。ユーロ通貨はいまや16カ国になっている。

 4年前、ぼくはモスクワからロンドンまで列車の旅をしたことがある。ウラジオストックからモスクワまでのシベリア鉄道と違い、モスクワからわずか2泊3日でロンドンにつく。

 国際列車なので、てっきり食堂車がついていると思っていた。そのためユーロは事前に用意していた。だが食堂車はついていなかった。ほとんどの乗客は途中下車だ。いまどきモスクワからブリュッセルまで列車でいく人は少ないからだろう。

 ボーランドはEU加盟国だが、ワルシャワ駅でポーランド通貨に両替して、食料・飲み物を買った経験がある。イギリスもユーロではなくポンド。まだ単一通貨ユーロを使うには、さまざまな問題、課題があるにちがいない。

 ぼくが高校生のときは、EUではなく、EEC(欧州経済共同体)の時代。第一次、第二次大戦を経験したヨーロッパは二度と戦争のないように努力してきた。27カ国に拡大したEUは、国際政治・経済のなかで今後どのような発展をしていくのだろうか。ひるがえって、アジアのなかの日本。将来、東アジア連合の動きは可能であろうか。

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2009年5月 6日 (水)

ちょっと一服ブログ余話

 アナログ人間が、昨年5月、当麻よし子市長の「つれあい日誌」を書きはじめて1年がすぎた。いままでキー操作ミスで、途中まで書いた文章が全部消えてしまうことを何回も経験した。

 他人のブログをみると週に何回も更新する人、写真をふんだんにいれる人など、うらやましいスキルをもっている人たちが多い。そんなの簡単だよ、とおっしゃる方もいるだろう。

 この「つれあい日誌」の更新は、月に5~6回だ。プログとしては、更新回数が少ないかもしれない。ひんぱんに更新するとあれもこれも書けるかもしれない。だが、若くないぼくは息切れしてしまう。ほどほどに日常感じていることを無理なく書いていこうと思う。

 ぼくの文章は長すぎるといわれたことがある。この記事に写真がはいると一目瞭然だろうな、と思っても、いまだ覚えようとしないアナログ人間だ。まぁ、いろいろなブログのスタイルがあってもいいのではないか、といいわけをしている。

 いずれにしても、このささやかなブログで、全国に「所沢情報の発信」をしていく、また読者へなんらかの問題提起になればとつづってきた。よくホームページに「あなたは何番目」というカウンター表示がある。この「つれあい日誌」は公開していないが、昨日でアクセス総数は27,300を超えていた。これが「政治の分野」で多いのか少ないのかわからない。

 全国に約800市があるなかで、市長さんのホームページ(個人)はいくつあるのだろうか、連休中調べてみた。HPを開設している市長さんは約25%。1年以内なんらか更新しているHPは12%、半年内だと9%。まめに更新している市長さん個人のホームページは意外と少ない。みなさんの自治体の市長さんはどうであろうか。

 なにしろ多忙な市長職だ。HPにさわっている時間がない、またどこの自治体のHPにも「市長の部屋」がある。そこでは日常の市長の活動が記載されている。そんなことで個人のHPをもっていても、つい「選挙用」のままが多いのではないだろうか。

 ところで、大型連休の最後の今日、つれあいは明日からの仕事にそなえて資料とにらめっこだ。連休中は家で洗濯やテレビをみながらリラックスする日もあった。とはいっても、気になるのは新型インフルエンザのニュース。

 所沢市は保健センターに新型インフルの電話相談ホットライン、危機管理課の職員も連日つめている。5月4日、つれあいは状況把握のために担当課にでかけた。まだ国内に感染者が発生していないため相談件数は少ないという。

 その日の午後、東京・六本木の国立新美術館で開催されている国画会主催の「第83回国展」に二人ででかけた。同じ町内に住む彫刻家のTさんから「ぜひ観に来てください」と案内をうけていた。時間の関係で彫刻の部しかみられなかったが、自由な発想・個性的な作品に感嘆した。

 最近、つれあいは電車に乗る回数が少ない。財布からパスモをとりだして改札口につける。ぼくはつい「財布にいれたままタッチするだけだよ。ICカードだから読み取れる」と。私鉄、地下鉄、バス、JR共通のカード、最近では駅売店でもつかえる。多くの人がいろんなカードを財布にいれている。つれあいは、カードをだしてタッチしなければいけないと思っていたに違いない。

 だがこれは自慢できる話ではない。1年前から「つれあい日誌」を書いているぼくでさえ、パソコンの機能をほとんど知らない。ブログ1周年を記念して、今回はちょっと一服してみた。読者のみなさん、今後ともご愛読をお願いいたします。

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2009年5月 1日 (金)

新型インフルの危機管理

 メキシコで発生した新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)の感染者があっというまに世界中にひろがっている。WHO(世界保健機関)は、新型インフルエンザの警戒レベルを「フェーズ5」に引き上げた。今朝、厚生労働省は、感染の疑いのある横浜市の高校生がでたと発表したが、今後どうなるか予測がつかない。

 WHOの「フェーズ5」とは、「ヒトからヒトへの新しい亜型のインフルエンザ感染が確認され、バンデミック発生のリスクが、より大きな集団発生がみられる」段階だ。「フェーズ6」になると、「パンデミックが発生し、一般社会で急速に感染が拡大している」ことになる。

 4月27日朝、つれあいの当麻よし子市長は、市危機管理課と市保健センターと協議して、市民の不安に対応するよう指示をしている。情報収集のほかに、大型連休中も市民からの電話相談・新型インフルのホットライン(04-2993-7361)をうける体制をとっている。

 20世紀に入ってからインフルエンザ・パンデミック(世界的な流行)となったのが、1918-19年のスペインインフルエンザ、1957-58年のアジアインフルエンザ、1968-69年の香港インフルエンザなどが新型インフルエンザといわれている。とくに第一次世界大戦中のスペインインフルの患者数は、世界人口の25-30%(WHO)、致死率は2.5%以上といわれている。当時は有効なワクチンもなかった。

 ぼくは以前、K研究所に勤務したことがある。ここでは細菌、ウイルスなどの医学研究のほかにワクチンも製造している。WHOのマーガレット・チャン事務局長は「世界中の医薬品会社やワクチンメーカーに準備を」と訴えているが、新型インフルエンザに対応するワクチンは時間がかかるだろう。

 新型インフルエンザウイルスは、本来はヒトからヒトへは感染しない鳥、豚など動物のウイルスが、変異をして、ヒトからヒトへうつるようなインフルエンザだ。

 インフルエンザとは性格はことなるが、HIV/エイズは猿の病原体ウイルスからといわれている。HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、このウイルスに感染すると、数年の潜伏期間をへてエイズが発症する。いま世界中の患者は4千万人を超えている。死者も多い。

 新型ウイルスは、ヒトには免疫力がないため、多くの感染者や死者がでると予想される。もし新型インフルエンザが発生したら、身近な自治体はどう対応するのか、ぼくが所沢市議会議員をしていた2005年12月定例議会で、危機管理の視点から質問をしたことがある。当時は鳥インフルエンザが東南アジアで拡大していた。

 その質問とは、①厚生労働省は行動計画をうちだしているが、どう認識しているか?(答え:つねに最悪の事態等を想定した危機意識をもって準備をすすめていく)。②発生した場合、国・県との連携は?(答え:危機管理レベルに応じた緊急対策を実施する)。③市は市民にどのような対応をしていくのか?(答え:具体的対応策の周知・健康相談窓口の開設など必要な対策をとりたい)、こんな内容であった。

 先日の朝、ラジオを聴いていたつれあいが、「私は経済恐慌も新型インフルエンザもかならず起きると職員に前からいっていたわよ」ときた。「それはするどい勘じゃないか?」「そうじゃないわ、歴史にまなんでいるから」と、一本とられた。

 WHOのチャン事務局長は「過去の経験から、インフルエンザは豊かな国では軽症ですんでも、途上国で重症となり高い死亡率となることがある」とのべている。

 現時点では日本の感染は確認されていないが、新型インフルエンザはあなどれない。いまは人、物、カネがダイナミックに動いているグローバリゼーションの時代だ。政府は水際作戦などに全力をつくすと声明しているが、相手は目にみえないウイルス。国民が安心できるような対策をぜひ講じてほしいものだ。

 今年1月、新型インフルを予告するような映画「感染列島」(英語名PANDEMIC)をぼくは観た。ある日、市立病院に一人の急患が運びこまれた。有効な治療法がみつからず、ついに患者は死亡。院内感染、患者は全国に拡大、新型ウイルスの感染で交通機関、都市機能もマヒ・・・・、といったストーリーだ。もちろん、これはフィクション映画。

 いまの新型インフルエンザが、今後どう拡大するのか、消滅していくのかわからない。「備えあればうれえなし」。これからの危機管理体制が問われてきそうだ。

 

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