所沢市の定額給付金は?
所沢市役所には、「いつ定額給付金申請書が送られるんですか」「いつから給付金をうけとれるんですか」などの問い合わせが連日20-50件もあるという。そのなかには転出、離婚、海外転居、外国籍市民など、個別ケースの相談も多いという。お金のことだけに市民の関心は高い。
2兆円の予算で、「景気後退下での住民の不安に対処するため、住民への生活支援」という定額給付金については、国会でも賛否両論、世論も7-8割が反対という声が多かった。だが、法案が可決され、具体的に事務をおこなう市町村は、いまその膨大な事務量におわれている。
定額給付室の話によると、所沢市の定額給付金申請書は5月1日から順次発送していくという。給付申請の受付は5月7日から11月9日までになっている。全国ではすでに申請書を発送している市町村もあるが、所沢市の場合、人口も多いのでこれからだ。
3月議会にだされた資料では、対象人数は341,498人(外国人を含む)。定額給付金額は50億8800万円、事務費2億9千万余円、総額53億円を超える。対象リストのデータを準備するだけでも、その大変さがわかる。
この定額給付金の事業は、法的には市町村に裁量権のある「自治事務」になっているが、実際の裁量は事務費に妥当性があればぐらいだ。国で決めたのであとは従え、自治体の裁量の余地はないよであれば、なぜ自治事務なのか、首をかしげたくなる。「国と地方の対等・協力関係」をうたった地方分権の精神はいったいどこにあるのだろうか。
それはさておいて、今年2月1日に、①住民基本台帳に記録されている者②外国人登録原票に登録されている者に、一人12,000円(基準日に65歳以上および18歳以下には20,000円)が給付される。またその申請・受給者は、世帯主(外国人は各給付対象者)になる。わが家はいくらになるのか、さっそく計算した人もいるだろう。
お金のうけとり方は、①郵送申請方式②窓口申請方式③窓口現金受領方式の3種類。どんなうけとり方が多いかときくと、①がほとんど、②の窓口で申請して口座振込みは10%ぐらい、③の窓口で申請・現金をうけとるのが1-2%ぐらいを予測しているという。
申請書が届くと、問い合わせもさらに多くなるであろう。専用ダイヤルのほかに、庁内には臨時受付窓口、通常受付窓口、個別対応窓口を考えているという。この給付金対応で窓口が半年間つづく予定だ。
昨日(4/23)の朝日新聞にコラムニストの天野祐吉さんが「わが家にも給付金の通知がきた。給付というより税金の返還である。ま、断るのも角がたつから受けとることにした・・ぼくのところは銀行振り込みである。これはいけない。間違っています。現金封筒で送るのがスジというものだ。だって、ぱっと使ってほしいんだろう。麻生さんはそう言ってたよ」と皮肉っていた。
同じ日の朝日の紙面に「定額給付金の使い方は?」のアンケート結果の記事がある。回答数が約4,600.。50歳以上は、①家族と食事②旅行や行楽③貯金だが、49歳以下は①貯金②旅行や行楽③家族で食事がトップ3になっている。そのあとは、子どもの教育費、衣料費もあるが、「寄付」という人もいる。
所沢市の場合は、給付金を寄付したい人は、昨年度からスタートした「ふるさと納税制度」(応援寄付金)を活用していただきたい、とのことである。
「額がすくない」「消費税があとからやってくる」など、定額給付金はいろいろ世間の話題になっている。所沢市議会でも、つれあいの当麻よし子市長に「市長の裁量で50億円使えるとしたらどうするか」「市長は給付金はうけとるのか」との質問もあった。
今日の昼食時、「うけとるのはうれしいけど、あとが怖いね」という会話があった。定額給付金のあとにくる怖さを市民はしっかりとらえている、とぼくは思った。みなさんは今回の定額給付金をどう考えているのだろうか。

