不況下の非正社員の失職
冬の関東地方は晴天の日が多い。洗濯物やふとん干しの身にはありがたい。雪国ではどうしているのだろうか。
昨晩10時30分頃、つれあいの当麻よし子市長は、歳末警戒にあたっている所沢市消防団の各分団を巡視して、今年最後の公務日程を終えた。激務の市長職でありながら34万所沢市民の先頭にたって、かぜもひかずに元気でやってこれた。
今年も世界のビックニュースはたくさんあるが、街を歩いてもアメリカ発の金融危機の影響は大きい。年末年始は「巣ごもり消費」と新聞にあった。商店街の人たちに景気はどうですかと聞くと、「売れゆきが悪い」と一様な返答だ。消費者は、将来不安のため、財布のひもをしっかり締めている。
景気の悪化で、毎日のように非正社員の首切りニュースが報道されている。厚生労働省の調査によると、今年10月から来年3月までに職を失う人は、8万5千人を超えるという。そのうち7割が派遣社員、その他は契約社員などだ。
都道府県別にみると、トヨタ自動車を中心に自動車産業が集積する愛知県が1万509人でトップ、電機・精密機器が集まる長野県が4193人、自動車部品メーカーが多い福島県が3856人とつづいている。この数字は、あくまでもハローワークで確認できたものだ。ちなみに11月の失業率は3.9%、完全失業者数は256万人と増えている。
ぼくも半年間、失業の経験がある。失業の深刻さは数字だけではわからない。毎日、職を求めて履歴書を書く。雇用保険(失業保険)の手当てを受けに毎月決められた日に、ハローワーク(職業安定所)にでかける。求人欄をみても、年齢にあった職種は少ない。街にでかけても、自分の所属する身分がない。この間、働いている人をみると実にうらやましくなる。
「賃金が安くとも、アルバイトでも、どんな仕事でもいい。働きたい ! 」という思いは人一倍になってくる。まっさきに新聞の求人欄に目をとおす毎日。履歴書もいやというほど書いた。面接の電話、通知がいつくるかと首を長くして待つよりほかはない。収入がないのと、精神的に不安定な日々がつづく。こんな貴重な経験もした。
いま世界同時不況のなかで、最初に派遣社員が首を切られている。正社員だっていつ会社が倒産するかわからない。まじめに働いてきた労働者が路頭に放りだされる。家族を抱えて、寒風のなかの職探しの苦労を考えると、ぼくも経験があるだけに「これからが大変だな」と心が痛む。
投資、投機マネーによる世界の金融危機が、急速に実体経済におしよせている。現在は、グローバリゼーションの時代。グローバル化によって、ひと、もの、カネ、高度情報が地球規模でダイナミックに動いている。その経済の本質は、競争主義、市場主義の論理が貫徹している。
労働市場の規制緩和が優先され、結果は毎年派遣社員の増大だ。一部の金持ちを除いて、首を切られる時代をだれでもいいとは思わない。ぜひ2009年は政治も経済もチェンジしたいものだ。
「つれあい日誌」の読者のみなさん。今年もお世話になりました。ありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。お体に気をつけてよいお年をお迎えください。

