ぼくは女性市長の雑用係
先日のこと、朝起きると左首が痛い。痛くて簡単に起き上がれない。歩くときは、首をさすりながらのなさけない状態だ。つれあいは、全国都市問題会議で新潟市にでかけている。いったい何が起きたのだろう。
心配で、書棚にある「家庭の医学百科」をみると、どうも寝違えらしい。「急性の頸痛で、就寝中の頸部の不良姿勢によって起こる一種のねんざ。症状は一時的で数日もすれば自然と治る」とある。こうなれば寝るしかない。二日間は実によく寝た。この痛み、数日して自然と治ってしまった。
さて、つれあいの当麻よし子が所沢市長に就任したのは、昨年の10月30日。もうすぐ就任一周年になる。ぼくは前日の29日、四期目途中で所沢市議会議員を辞職している。その理由は、「二元代表制のなかで、同じ屋根のもとでくらす市長と議員はなじまない」と判断したからだ。ぼくはこれで少しはのんびりできるかな、と考えたが、そうは問屋が卸さない。
まずは主夫としの家事がある。朝のごみだし、庭や家の掃除、洗濯、炊事。これらはあまり苦にならない。何十年もやってきている。またわが家は30年前から、生活クラブ生協で食料などを計画購入している。足りない場合は、必要な物をメモして、マイバックで近くのスーパーに買い物にでかける。したがって、ぼくの買い物時間は短い。
ぼくは議員は辞職したが、いまでも市民相談がある。現場に足をはこび、解決の努力もしている。また長年の政治活動までやめたわけではない。この一年間、ひまどころか、個人旅行にもいけない身になっている。
それにしても、市長職は忙しい。毎日、公務日程がぎっしり入っている。朝8時頃家をでて、夜遅く帰宅する毎日だ。昨日はめずらしく早く帰宅したが、土曜・日曜もない。ご近所の人が「からだに気をつけてね」と心配するぐらいだ。忙しさは、議員時代と比較にならないほど質量とも大きなちがいがある。なんといっても、34万市民のトップリーダーとしての責任がある。庁内会議、来客、さまざまなイベント出席などのほかに、きびしい財政状況での自治体経営も頭を悩ましているにちがいない。
ぼくが感心なのは、帰宅したとたん彼女から「疲れた!」ということばがでないことだ。その代わり一日の疲れをいやす350mlのビールがあれば幸せという顔になる。夜は料亭→高級ホテルのバーで過ごす麻生首相とはおおちがいだ。
日本の女性市町村長は現在16人いるという。残念ながら、首長の1%にもならない数だ。欧米とくらべ女性首長は圧倒的に少ない。わが家に、その一人がいる。まだまだ少ない女性市長だが、多忙な公務に専念できるように、ぼくはいま雑用係に徹している。

