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2008年9月 1日 (月)

所沢ビエンナーレ引込線

 「所沢ビエンナーレ・プレ美術展」。長い布を織ったような作品、布糸から赤い水が流れるような作品、蛍光灯にあたる躍動する人物作品、木にこまかな彫刻をして林立する作品、少女の形をした風になびくビニール作品?絵画などが展示されている。

 展示作品の前に作品名をあらわすプレートがない。さてさてなんだろうかと、とまどってしまう。わかりやすい作品、ウーンと考えてしまうものまでがある。こうなると、なにを表現しているかは、ぼくの感性でみるしかない。(もっとも受付のチラシには、小さな文字で、作者、作品名、素材が書かれているが)

 この美術展のテーマは、「引込線」。会場は、所沢駅西口にある西武鉄道旧所沢車両工場だ。8月27日-9月12日まで開催されている。当麻よし子市長もオープニングで、「所沢には芸術文化に優れた方が多い。不思議な空間に入りこんで、その空間を体感できると思う」とあいさつしている。

 大きな建物、高い天井、なかはガランとしている。広い会場には、いまだ鉄道関係の道具もおいてある。作品の近くに、鉄道でつかった箱類があり、仕切りがないので、これも作品かなと見まちがいそうだ。だが、きれいな美術館、画廊でもない、広い空間がひろがる格納庫のような場所に展示されているのが興味深い。

 この美術展は、所沢市在住の美術家が、地域に根ざしながら発表の場を、とはじまったという。ビエンナーレ、ききなれないことばだが、イタリア語で、「2年に一度」の意味だという。展示会場とは別に、日曜日の午後、所沢市役所8階で、「今、なぜ引込線か」というシンポジウムがあった。会場は満席だった。ぼくは美術展の会場が車両工場跡地なので、まさに「引込線」にふさわしいと思っていたが、どうもそれだけではないようだ。

 「不況のなかで作品を発表する場がない。貸し画廊も高くて、自立した場での展示会がむつかしい。1970年代、作家の自主展示会をやってきたが、80年代に入ると少なくなってきた。批評も、批評らしい批評が少なくなっている。そこでビエンナーレ形式でやろう」と、飲み屋から今回の企画はスタートした、という。

 ぼくは素人でわからないが、いまの美術界をとりまく状況、これでよいのか、というパネラーの問題意識があると思った。タイトルの「引込線」は、「美術にかかわるものの覚醒した意思を引き込む、吸引力のある磁場をつくりたい」そんな思いが語られた。

 いずれにしても、市内在住の美術作家が、昨年から自主企画の準備をして、所沢ビエンナーレ・プレ美術展を開催している。ぜひ、この意気ごみで、次回の「所沢ビエンナーレ」をつづけて欲しい。地域に住む美術作家と市民がさらに交流できる場に美術展がなれるよう期待したい。

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