市街地・東川の地下河川工事
いま12月定例議会中だ。つれあいの当麻よし子市長は、午前8時に家をでて午後11時過ぎの帰宅がつづいている。一般質問の「一問一答方式」がとりいれられて、いままで以上に答弁の準備等に時間がかかっているようだ。
本会議休会日の12月7日、天皇皇后両陛下が所沢の「国立障害者リハビリテーションセンター」を訪問した。両陛下は、センター創立30周年記念式典に出席、さらにリハビリにとりくむ障害者をはげましている。当麻市長によると、両陛下は実にていねいに障害者に声をかけられていたという。
昼食をはさんでの視察で、両陛下は、長妻厚生労働大臣、当麻市長らとともに昼食をともにしている。昼食中、2011年の所沢は航空発祥の地100周年を迎えること、旧町には明治天皇の行在所があることなども話したという。ちょっぴりうらやしい経験をしている。
さて、ぼくは今日「柳瀬川の最上流をきれいにする会」の今年最後の清掃にでかけた。所沢市立上山口中学校の生徒さんが35人、それに会員などが多数参加して、川の掃除、木炭による浄化装置の設置、高橋交差点の土手にサツキを40本ばかり植栽した。「きれいな川を子どもたちに」というのぼり旗をたて作業は短時間でおわった。
所沢市内の主な河川は柳瀬川と東川。柳瀬川の上流は水量もわずかだが、川下にいくにつれ川らしくなり、志木市役所近くで新河岸川と合流している。もうひとつの中心市街地を流れる東川はさらに川幅は狭い。どちらも一級河川になっている。
この東川沿いは、大雨がふると浸水被害にみまわれていた。とくに開明橋付近は、毎年のように洪水被害にみまわれ、なんとかしてほしいという声があった。そのため埼玉県は東川の下に地下河川の工事をすすめていた。ぼくは東川沿いに立坑を掘っているのは知っていた。だが、じっさいの地下河川はどうなっているのだろうか?
第一期工事は金山町の弘法橋から旧市役所前をとおって約1.2km。第二期はさらに牛沼の中橋ちかくの約1.2km。この区間の東川沿いには、住宅密集地、高層マンション、桜並木などがある。東川流域にふった大雨は、上流の流入立坑から地下河川に貯留され、さらに地下河川が一杯になると、下流の排水立坑より排水されるしくみになっている。
工事が一段落したと聞いて、ぼくは現場監督のKさんに案内していただいた。牛沼の中橋近くには巨大な穴があいている。深さはビル5~6階ぐらいある。監督さんはさっさとおりていくが、ぼくは鉄パイプに手をあて工事用の階段をおそるおそるおりた。
地下河川の工事は、シールドマシンで掘削し、その後ろでセグメント(円弧状のブロック)を組み立てていく。仕上がりの内径は5.20mもある。まさに東川直下のトンネル工事。
台車に蛍光灯をつけた人が先に歩き、監督さんの説明をうけながら、二期工事区間の約1.2kmを歩いた。ときどき頭上の橋の名前、距離が記されている。灯りがなければ真っ暗闇の世界。最終地点は西武新宿線の飛行機新道の旭橋近く。これまた地上にあがるときゆれる工事用階段から下をみると怖い。
地下十数メートルの東川直下の地下河川。川幅は狭く、蛇行もある。シールドマシンで人知れず昼夜掘られていた。人目にふれない地下河川の工事にはいろいろご苦労があったにちがいない。工事にあたっては、現場近くの住民には、広報紙「東川シールドだより」を発行して進捗状況などをしらせたという。
最近の天気は集中豪雨が多い。東川の改修工事が完成すると、水量が調整できて、洪水被害はなくなるだろう。それにしても市街地の東川直下に立派な地下河川ができたとは驚きだ。このような地下河川は全国的にもまれではないだろうか。

